革靴に興味のある方にも興味のない方にもオススメ!GUの革靴を買ってみました

買ってきました
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梅雨時期のローテーション要員として、GUのリアルレザーシリーズを購入しました。
平凡な靴好きが実際に履いてみた様子をご紹介しますが、まずは結論から。

GUの革靴は、こんな方にオススメです
  • 革靴を履いてみたいけど、色々と敷居が高そうで、なかなか買えずにいる
  • 普段は履くことがないけど、冠婚葬祭用にとりあえず一足欲しい
  • 仕事などで毎日のように革靴を履いてるけど、いつも履き潰して買い替えている

逆に言えば、「靴磨きが趣味」くらいの方には、やはり少し物足りない印象です・・・

できれば店舗で実物を見て、試着して買いましょう!

オンラインショップでも購入できますが、やはり試着したかったので、在庫のある最寄りの店まで出掛けました。これは、正解でした!

本革ということもあり、良く見ると一足ずつ微妙に違いがあるからです。

私が気付いた個体差
  • トゥキャップの境目の真っ直ぐさ(ピシッとしたものと、うねうねしたものがあります)
  • アッパー革の表情(左右差、シワなど)

じっくりと選びました。と言っても、3択でしたが・・・

値札
黒のストレートチップ、実は初めて買いました・・・

本革をアピールする本革のタグです。

リアルレザーです
こういうモノが捨てられない性分です

靴底はゴム製です。
ステッチはもちろんフェイクで、ヒールも含めてアッパーに一体成型・固着されているのだと思われます。

靴底
Dainite風ですかね?ヒールのパターンが左右逆のような気が・・・・

やりたくなった魔改造

そのまま履き始めるのは全然OKですが、やはり色々といじってみたくなりました。
「買ってきて、そのまま履けばいいんでしょ?」という方は、次の段落まで飛ばしてください。

ベロの縫い付け

ベロと呼ばれる部材が固定されておらず、少し垂れ下がりますので縫い付けることにしました。
多少の練習は必要ですが、手縫いでも1時間弱で終わる作業です。

ベロ縫い付け
アッパーのステッチは、かなり粗いですね

返し縫いでしっかりと固定します。

縫えました
本来は縫い目が見えてはいけませんが、裏地ということで

作業のビフォーアフターです。
履く時に手で持ち上げなくて良くなるという利便性もありますが、どちらかと言えば「ベロが垂れる」見た目が好きでないのが、この改造をする理由です(笑)

シャキーン
靴の内側の土踏まずにある金色の輪っかは、店頭で並べる時にゴム紐で左右つないでおくためのものです

コバへのこだわり

靴底はゴムの一体成型ですが、ウェルト・積み上げ・トップリフトなど、グッドイヤーウェルテッド製法に見られる部材の境界線が、ダミーで表現されています。
が、少~し不自然ですね。靴好きの目で見てしまうと。

不自然なツヤ
せっかくやるなら、もう少しこだわって欲しい所

ということで、#600のペーパーで全体の質感を揃えてみます・・・・
この後すぐ分かりますが、これはオススメしません

ペーパー掛け
勢いで削ってしまいました

ヒールの線が消えたので、ノギスを使ってギリギリと線を入れておきました。

ダミーの線
我ながらナイスアイデアでした

後はワックスを軽く掛ければ自然なツヤが・・・・出ませんでしたTT

コバインキを塗ってごまかしましたが、雨の日に履いたら落ちてしまいますね。たぶん
いずれ、もっと細かいペーパーを掛け直すことになりそうです。

何とか・・・
この写真だけ見ると、元よりは良くなったと思います・・・

履き下ろす前に、簡単なプレメンテを

シューキーパーは、100均のものを使うことにしました。
もちろん木製の方が良いのですが、それよりも「入れるか入れないか」が大事だと考えています。

シューキーパー
これ、メルカリで売ってますね。転売ヤーが

まずは、クリーナーで汚れ落とし。
出荷時に薄っすらとクリームが塗られているようです。

クリーナー掛け
クリームなのか、染料が少し落ちてるのか・・・

半分おまじない・・・・・のベビーローション保湿も。
気分的なものかも知れませんが、革がもっちりするような感じがします。

保湿のつもり
手ですり込むように塗ります

あとは乳化性クリームで仕上げて、つま先をワックスで光らせておきました。
しっとりと、なかなか良い雰囲気ではありませんか~

プレメンテ完了
シングルで通されていた靴紐は、好みでパラレルに直しました →リーガルの解説ページ
「黒い靴には、とりあえずコレ塗っとけ」のヤツです

2回履いてみた感想

買ってきた翌日に履き下ろして、その一週間後にもう一度履きました。
それぞれ、1日履いて5000歩くらい歩いた結果です。

  • グッドイヤーウェルテッドの靴に見られるような、履き始めの硬さ(返りの悪さ)は全くありません。インソールが厚いこともあって、軽くて柔らかい履き心地でした。
  • 私の足にはサイズがぴったりだったようで、キツくなく緩くない適度なフィット感です。
  • アッパーは履き込むにつれて馴染む余地がありそうです。
    甲の履きジワは、まずまず自然な感じに入りましたが、トゥキャップにもシワが入ってしまいました。ワックスを掛ける場合は、注意が必要ですね。
2日目の夜
二日目の仕事帰りです

サイズ選びには注意点があります。
私は 24.5E が標準的なマイサイズですが、この靴は25cmでピッタリでした。

※こちらの商品は素材・デザインの特性上、サイズが小さく感じられる可能性がございます。普段ご利用のサイズよりワンサイズ大き目のサイズのご購入をお勧めいたします。

GU公式 ファッション通販サイト より

気に入ったので、雨に限らずガンガン履きます

実は少し「ネタ」的な動機もあって購入したのですが、発売当初に靴好き界隈がザワザワしただけのことはある商品でした。

ということで、ローテーション入りさせて

  • アッパーの風合いがどう変わっていくのか?
  • 靴底の摩耗を中心に、耐久性はどうなのか?
  • メンテやリペアをするとどうなるのか?

と言ったことを観察していこうと思います。今から楽しみです。

この記事を読んでGUの革靴を買われた「興味のある方・興味のない方」が、それをキッカケに「革靴好き」になって頂けると嬉しいです。

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました!


おまけ:フィット感について調べたことの備忘録

以下、「思いのほかフィット感が良かったので、私なりに調べたり考えたりしたこと」です。

フィット感

私の鈍い感覚と拙い言語化力によれば・・・

全体にフィットしてるんです

「どこがどう」と言うのは難しいのですが、強いて言えば、中指から小指の付根を上から押されてるような感覚が特徴的です。

このあたり・・・

私の足

ZOZOMATで測定した結果はこんな感じ。

計測結果
計測結果

GUの靴のサイズ

GUサイズ表

GU公式 ファッション通販サイト より

靴のどの寸法が、足のどこに対応するのかハッキリしませんが、

  • 足囲は23.9cmでピッタリ
  • 底幅は足幅よりも1.6cmも小さい

このあたりが「甲の外寄りを上から押される」感覚と関係しているのかも知れません。

羽根が開き気味なのも

キチンと紐を結ぶと、こんな感じになります。
5つある紐穴の3番目付近が特に開き気味に見えます。

履き降ろして一日
右足(向かって左)が分かりやすい

と思ってたら、偶然タイムラインにこんなツイートが・・・

靴を脱いで眺める限りは、こんな凝ったラストは使っていないようです。
アッパーの革がかなり柔らかいので、紐を締めることで足に沿うように変形して、同じような効果が出ているのでしょうか?

とにかく奥が深い

靴下を変えるだけでも、大きくフィット感が変わります。
具体的には、かかとの靴擦れが起こったり、起こらなかったり。

これまで「ぴったりフィットした靴では、かかとが靴にガッチリ捕まれているので靴擦れしない」と思い込んでいました。
ですが、この靴を履いてみて今は「歩いて靴が屈曲する時には、かかとと靴は微小なすべりを繰り返している」のだろうと感じています。(間違っていたら、スミマセン・・・)

滑っているけど、フィットしているように感じる???

今のところ結論は出ませんが(笑)この動的なフィッティングについても興味をもって靴と付き合っていきたいと考えるようになりました。

カウンターライニング
「すべり革」という名前は、脱ぎ履きではなく歩く時の機能から来ているのかな?

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