チーニー セミブローグ 「中底交換に挑戦」 自分でオールソール靴修理4 だし縫い

縫い上がり
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毎度で恐縮ですが、メインイベントのだし縫いです。ワクワクしながら作業に掛かりましたが、今回は久しぶりに苦行になりました・・・

今回のドブ起こしは「仕込み」があります

別たちの刃を新品に替えて「ドブ起こし」をします。両方の肩から手に掛けて痺れるほど力が入るのと、なぜか汗だくになることを除けば、少しずつ慣れてきたような気がします。

ヽ(´o`; オイオイ

ドブ起こし完了
今回の本底革は柔らかいです

仕込み=トゥスチールを付ける準備をします。

  1. だし縫いのラインを決める
  2. ビスがだし縫いに掛からないように、トゥスチールの位置を決める
  3. 境界線をマークする

という手順で引いた境界線から先の本底を1ミリ弱の厚みで削り落としました。

だし縫いの仮想線
仮想のだし縫い線
トゥスチールの取り付け場所確保
こんな感じで仕込みます

だし縫いが収まる溝ほりも、チョット「仕込み」ます

ドブ起こしした本底に、だし縫いの糸が収まる溝を掘ります。今は「コバから5.5ミリ狙い」にしています。

ですも
ですも

0.5ミリの意味はともかくとして(汗)現時点の私の腕前にはマッチしているような気がします。

溝掘り
溝の深さはいつもの1.3ミリです

トゥスチールのビスの位置をマーキングして、これを避けるようにだし縫いの溝を掘りました。現物合わせですね。

爪先の溝
つま先の溝はコバから6ミリです

久しぶりに「だし縫い」で泣きそうになりました

準備が整いましたので、気合十分で「だし縫い」に入ります。糸が黒っぽいのは、チャンをすり込む時に使った古Tシャツの色が移ったためです。

縫い始め
この後の苦戦を知る由もありません

縫い始めてすぐに、糸が切れました。

実は原因がよく分かっていないのですが、考えられるのは・・・

  • いつもより糸の細い部分でナイロン針に取り付けた
  • 気温が下がってチャンが硬めになった

という感じです。精神的なショックを引きずったまま(笑)ワイヤー針を付け直して、リスタートしました。

なぜ糸が切れる?
切れた理由が分かりません・・・

結局、ナイロン針は外れまくり、ワイヤー針は切れまくり、で泣きそうになりながら何とか両足を縫い上げました。理由はよく分かりませんが、久しぶりに苦しい作業でした。

精神論で片付けるのは良くないのですが、スランプの予感です。

ヘロヘロの縫い上がり
疲れのせいか、写真の角度がオカシイです

だし縫いの後処理?ドブ伏せです

気分を入れ替えてドブを伏せました。比較的、失敗の少ない作業ではありますが、まずまずキレイに仕上げることができました。

ドブ伏せからのこくり棒
ドブを「伏せる」という表現がピッタリです

だし縫いの掛かっていない本底のヒール部分を釘で中底に止めれば、本底が靴と一体になります。

この次は、ヒールの積み上げです。

最後までご覧くださいまして、ありがとうございました。

かかとの釘
実はこの次も苦戦が待ってます・・・

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