スコッチグレイン F-9051 自分でオールソール交換 その2 中もの

革シャンクの切り出し
この記事は約7分で読めます。

中底を新品に交換したスコッチグレインに、中ものを付けていきます。

この靴は「フィドルバック」にカスタムしますので、ここではシャンクなどの中ものにも色々な細工を入れておきます。また、「ベヴェルドウェスト」にしますので、その準備の様子もご紹介します。

こうやって書いてみると「やりたいこと全部やる」なのが、よく分かります・・・

樹脂製のシャンクは再利用してみました

おなじみ(?)スコッチグレインの樹脂製シャンクです。

前回は鉄シャンクに交換しましたが、今回は再利用してみることにします。フィドルバック形状の土踏まずと、靴の前半部分を滑らかに繋げるために、シャンクの前端部分を斜めに削り落としておきました。

プラシャンクを調整
簡単に削れます

樹脂シャンクの上から革シャンクを貼り付けるのですが、この樹脂は接着剤が効きにくいように見えます。

そこで、鉄シャンクの処理と同じように、ナイロンテープを巻き付けてみることにしました。

シャンクにナイロンテープ
私の場合、ナイロンテープの出番は、コレが多いです

本体への接着は、ホットボンダー(グルーガン)を使いました。小さな隙間のある部位の接着には、非常に便利だと思います。

樹脂シャンクの両側に空間がありましたので、この後の革シャンク貼り付けも考えて、コルクで埋めておきました。

シャンクの取り付け
まずまず

革シャンクで土踏まずの盛り上がりを作ります

いよいよフィドルバックを成形し始めます。

まず、革シャンクを作るために、荷造りテープを使って型紙を起こしました。ここまでしなくても、何とかなるような気がしますが、この方法は出来上がりをイメージしやすいので私には合っていると考えています。

対象物を油性ペンで描き写してから剥がし、紙に貼り付ければ型紙になります。

こちらの記事では、本底の型紙をご紹介しています。

型紙作り
もっと深くても良いかな・・・

型紙を使って、革シャンクを切り出し「モッコリ」となるように削ります。

全体を土踏まずの山形(△)に整えてから、前半部の平面を削り落とす、という手順が作業しやすいと思います。

革シャンクは剥がした本底を再利用しています。

革シャンク加工
ガラスはとても便利です

革シャンクを靴に接着(ゴムのり)したら、ガラス片で削って形状をさらに整えます。特に、3つの面の稜線(Yの字に見える境目)を「パキッ」とさせることを意識しました。

革シャンク取り付け
粉だらけになりました

前半分にはコルクを詰めます

最後に、切り出したコルク板を木工用ボンドで前半部に貼り付けます。

いつもはゴムのりを使っているのですが、残りが少なくなってきたので・・・

コルクの接着
一晩放置しました

木工用ボンドが乾いたら、コルク板を削って滑らかに整形します。

コルクの削り
もっと盛り上げたかった・・・
私はこのコルク板を使っています。
少し薄いので、次に買うときは5ミリにしようと思っています。

ベヴェルドウェストの準備もしておきました

ベヴェルドウェストに加工する土踏まずの部分は、ウェルトの幅をギリギリまで詰めておきます。本底で巻き込むためです。

こんな感じです

土踏まずのウェルト
毎度、不安になる瞬間です

狭くなったウェルトには、だし縫い用の下穴をあけておきました。元々のだし縫いがかなり・・・攻めてありましたので、針の穴を通すような針通し(?)でした。

次は、本底を取り付ける工程です。派手な作業が多いので、今から楽しみです!

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。

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