DIYオールソール修理のハードルが下がる!革靴の出し縫いを専門の業者さんに郵送でお願いしてみました

荷造り
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ねこ
ねこ

手縫いのだし縫いって、いきなり「やれ」って言われても、腰が引けるがな。
そもそも、糸に付けるチャンなんか持ってないし。作れないし。
まずは「だし縫いをパス」して自分でオールソール修理できんのかね?

という方のご参考になる記事です。解決方法の筆頭は何と言っても、コレに限ります。

専門の業者さんにお願いする!

ねこが言う通り、だし縫いをしなくて済むなら、ご愛用の靴のDIYオールソール修理に挑戦するハードルがグッと下がると思います。

それでは、実際に私が初めて業者さんに発注してみた顛末をご紹介していきます。

お願いしたのは「春山加工」さんです

「安直」と書いたのは私の調べ方で、春山加工さんは1967年創業の「縫えないソールはない!」というスペシャリストです。

まずは、問い合わせです

実際の電話のやり取り

最近は問い合わせと言えばメールが多いので、少し緊張しましたが電話を掛けてみました。

ですも
ですも

(呼び出し中)ドキドキ・・・

春山加工さん
春山加工さん

はい~春山です

ですも
ですも

あれっ?おかみさんかな?

ですも
ですも

郵送でだし縫いをお願いしたいのですが・・・

春山加工さん
春山加工さん

はい~

ですも
ですも

一足だけですけど、大丈夫ですか?

春山加工さん
春山加工さん

行けますよ~!

と会話は続くのですが、いかにも江戸っ子らしい?おかみさん・・・・・のキレのある早口に、しっかりとメモを取る間もなく電話は終わりました・・・

ねこ
ねこ

で?
結局、どうすれば良いのかね??

注文方法まとめ

ということで、お願いしてみたい方への注意点をまとめておきます。

  • まずは、電話で問い合わせる(必須です)
  • ワークブーツ系など厚底の場合は、その旨を伝える(たぶん聞かれます)
  • コバは整えておくが、削り込み過ぎないようにする(これも、たぶん聞かれます)
  • 糸は黒・白・茶・ベージュが選べる。おそらく指定しなければ「おまかせ」でやってもらえる(これは聞かれませんでした)

※レザーソールの場合は、靴底にチャネル(糸が収まる溝)を掘っておく必要があると思います。問い合わせの際に、ご確認下さい。

※料金はHPにも記載がありますので、ここでのご紹介は差し控えます。

靴を発送します

発送前の状態です。

本底は接着し、だし縫いの掛からないかかと・・・部分は釘で固定してあります。

コバ決め完了
Vibramの2870というソールです

コバはウェルトのギリギリまで削り込んで整えてあります。

コバを削り過ぎて、だし縫いの穴との間隔が狭まってしまうと、うまく縫えないとのことでした。

靴底側から通したミシンの針が、縫い穴のライン上に出てこないのだと思います。

木ヤスリ後
0.2ミリくらいの誤差がありそうです

「おまかせ」なら間違いなく黒い糸で縫ってもらえると思いますが、念のため希望を書いておきました。

糸の色の指定
「あたぼうよ」と言われそう・・・

あとは、箱に入れて送るだけです。先方の手間を考えて、あっさり梱包にしておきました。

もちろん、シューツリーも入れていません

梱包の様子
フタは荷造りテープで止めておきました

靴が返ってきました!

発送した三日後に、完成品が届きました。自分で手縫いするより早いです(汗)

返ってきた時の図
あっさり梱包のままで返ってきました

靴底のステッチ。もちろん黒い糸で縫われていました。

やはり機械縫いは正確で、『製品感』が出ているように思います。

靴底側のステッチ
ブロックの位置もまずまずでしょうか・・・

百発百中で元の穴が縫われています。まさに、職人技ですね。

機械縫いは靴底側から針を刺すはずです。ピッチはミシンの送りで合わせようがあるように思いますが、位置合わせはどうやるのでしょう・・・

ステッチのアップ
次回はウェルトも交換ですね

まとめ

初めてのことですので期待と不安がありましたが、まさに「うまい、安い、早い」サービスでした。お願いして良かったと思います。

ねこ
ねこ

だし縫いをやらなくて良いなら、ワシでも何とかなるかも~

DIYでのオールソール修理に興味をお持ちの方は、ぜひ検討してみて下さい。一歩を踏み出すと、その先には楽しくも奥深いワールドが広がっていますよ。

仕上がりの状態
満足度100%です

最後までご覧いただきまして、ありがとうございます。

だし縫いをお願いする前段階で、私が特に重要だと考える作業はこちらです

コメント

  1. muu54 より:

    またも有益な情報でした!出し縫いだけ外注は盲点でした。オールソール相場を基準に考えてしまってましたので、調べもしなかったです。
    労力的にゴムソールは外注一択ですね^^
    3足ほどリッジウェイ底付け予定なので、さっそく採用させていただきます。

    • ですもですも より:

      muu54様
      コメントありがとうございます。

      今回、だし縫い専門の業者さんがある理由が良く分かりました。

      ただ、次の機会では『カギ針』で手縫いに挑戦してみたいと思っています。手間を楽しんでいる面もありますので。

      それにしても、三足も待ち構えているとは大変(うらやましいw)ですね。

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