自分でソールを貼り替えてだし縫いをしていると、ウェルトとソールがズレたり剥がれたりして、作業がやり難いうえにコバの仕上がりがうねってしまうことがありました。
ウェルトのソールとの接着面は粗めの紙やすりで掃除しているのですが、古い接着剤が取り切れないために、新たに塗ったゴムのりの接着力が発揮できていないことが原因だと考えました。
かと言って、ひたすら紙やすりを掛け続けるのもウェルトに負担が掛かるので、どうしようか?と試行錯誤するうちに、「ごっそり」と接着剤を取り除く方法に気付きましたので、ご紹介します。
結論ですが、コレを使ってみて下さい
「ラブラブクリーナー」という商品名の「生ゴム」です。どことなく怪しげなネーミングですが、コロンブス社から出ているれっきとした(笑)靴メンテナンス用品です。これでウェルトの接着面をゴシゴシするだけです。
私の作業風景です
ウェルトの接着面や土手をゴシゴシと擦ると、生ゴム側に古い接着剤がトラップされて、消しゴムのかすみたいなものが溜まってきます。
時々、このかすを生ゴムから引きちぎって捨て、フレッシュな生ゴムの面で擦っていると、古い接着剤がキレイに除去されていきます。

作業前後の拡大画像です。
もちろん右が作業後なのですが、ウェルトと土手の接着剤が取り除かれ、毛羽立った接着前の状態に戻っているように見えます。
繰り返しになりますが、工場での製造時には、理想的な状態に荒らしてから接着剤が塗られていますので、逆に接着剤をキチンと除去すれば初めの接着に適した状態に戻ると思われるのです。

まとめ
メーカー毎に使っている接着剤は違うでしょうから、この方法が上手くいかないこともあるかも知れません。ですが、ウェルトへの負担を少しでも減らす意味では、良いやり方ではないか、と考えています。今後も試しながら、新しい気付きがあれば記事を更新していこうと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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