オールソール修理した宮城興業MD-02の「その後」を定期的にレポートしてみようと思います。自分なりに考えて作業した内容が、その後の着用でどのように変化していくのか?何か不具合を起こさないか?などをチェックしつつ、改善すべき点は修理作業にフィードバックできれば、と考えています。真面目な書き出しになりましたが、ただの愛靴自慢になるかも・・・
今回の観察の目的
設備や工業製品などの故障率は、使用時間に応じてバスタブ(浴槽ですね)のようになると言われています。
今回は「初期故障期間(の初期?)」ですので、修理の方法がそもそも間違っていないか?作業にポカは無いか?などを主にチェックすることになります。
日本のものづくりHP より引用
履き心地など
まずは、履いて歩いてみて感じたことを。
- 指の付け根(赤枠)付近が硬く感じる。中ものを詰め直したので、中底の沈み込みがリセット気味になったのだと思われます。
- 左足の土踏まず後方(青枠)の痛みは解消。予想通り、ヒールの傾斜調整でトーマスヒールの角が当たるのが緩和されました。
- 靴底の返りや全体のフィット感は修理前と変わらない印象ですが、愛着が倍増しました。

トゥスチール
いきなり「ポロっと」外れそうな部品の筆頭(笑)トゥスチールです。
奮発したJRソールの返りが思いのほか良いのもあり、トゥスチールのダメージは少ないように思います。これから摩耗が進んだ時にどうなるか?引き続き要ウォッチです・・・

ヒドゥンチャンネルとだし縫い
こちらの心配点は、ドブ伏せが剥がれてくることです。
雨上がりに履いたこともありますので、少し染みっぽくなっていますが、全体的には摩耗は進んでいない印象です。

ドブ伏せをした外周部はアタリが弱いように見えます。本底を貼り付ける時に「本底からウェルトを迎えに行く」ようにしている効果が出ているのかも知れません。

ヒール周辺
オールソール前のトップリフトが自分で交換したものでしたので、こちらは実績ありだと思っています。それでは、見ていきましょう!
まずは肝心のトップリフト、剥がれそうな気配はないのですが、ボコボコになってしまいました・・・本底のレンデンバッハがほとんど擦り減っていないのと比べると、革の質がイマイチなのかも知れません(泣)
真鍮の化粧釘は革と一緒に擦り減る柔らかさですので、履いていても違和感はありませんでした。この先、抜け落ちないかどうかがポイントですね。

トップリフトの底面以上に気になったのが、ゴムの部分の摩耗の早さです。これは、あっという間に積み上げまで届いてしまうかも知れません。

まとめ
ここまでは、大きな不具合なく履くことができてひとまず「ホッ」としています。このまま何事もなく次回のオールソールを迎えられるといいなぁ、と願う一方で、カイゼンのネタを見つけたいという気持ちもあります。
点検が終わりましたので、靴磨きをしておきました。

何はともあれ、倍増した愛着のままに履き倒してやろうと思います。最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
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