宮城興業 MD-02 自分でオールソール靴修理2 中もの・本底・だし縫いの準備

切り出し完了
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今回の作業には特にチャレンジを盛り込んでいませんが、憧れのレンデンバッハを使ってみることにしました。

まずは、中ものを詰めます

宮城興業を見習ってリサイクル材で・・・と行きたいところですが、新品の板コルクです(汗)4mmのものがピッタリで削らずに済みました。

最近、中ものはフラットに仕上げるようにしています。私の作業方法では、それでも仕上がりは穏やかな丸みが付きますので。

中ものは板コルク
実は部材に注意書きを入れるのが好きです

レンデンバッハ様の登場です

せっかくの機会ですので、高級素材を使ってみることにしました!

ですが、ロゴの位置合わせに気を使ったり、切り出す時に硬くて手が痛くなったり・・・修理するには手間の掛かる材料ですね。

魚拓を描き写し
それにしても大きい・・・

ケチって余り革を多く取ろうとしたので、切り出した本底はギリギリの大きさになりました。その貼り付けには、いつも以上の精度が必要です。

そこで、魚拓を利用して、革にウェルトの外形を描き写しておき、本底とウェルトに合わせマーク(前後に一つずつ)を打ってみました。

JRのロゴ位置がズレないようにするのにも役立っていると思います

合わせマーク
魚拓を取る前にマークしておくと良いかも・・・

工夫の甲斐があってか、無事にピッタリ貼り付けることができました。

コバの外周をウェルトのギリギリまで削り込めば、本底の貼り付け工程は終了です。革の繊維が詰まっているためか、刃物で削った時の音が高いように感じました。えぇ、右手が痺れています(笑)

ココの精度が「だし縫い」に影響しますので、時間を掛けて丁寧に作業するようにしています。

切り回し後
オブリーク・ラストであることが、よく分かりますね

だし縫いの下準備です

毎回ドキドキのドブ起こしでは、厚さのコントロールに気を使うようになってきました。

起こす部分が薄いと軽く切れるのですが、仕上がりや耐久性に悪影響すると思われ、厚いとその逆になります。「ちょうど良い」厚さを、見た目と手の感覚を頼りに探りながら切っていくイメージです。

ドブ起こし無事に完了
「ド」は「ドブ起こし用」の印です

トースティールを付けますので、この段階で爪先を削り込んでおきます。本底とスティールの段差が無くなるようにするためですが、この後で本底のギン面を落とす分の見積りが難しいです。

トゥースティールの仕込み
削り込む深さが、まだよく分かっていません・・・

コバ面から5.5ミリの位置に、だし縫いの糸が収まる溝を掘りました。トースティールを固定するビスとだし縫いのラインが重ならないようにするのがポイントですね。

そうなるように、スティールの位置を決めています。

溝掘り終了
溝の深さは1.3ミリです

次はメインディッシュ(?)のだし縫いです。一つ前の靴では久しぶりに苦戦しましたので、そのリベンジの意味もあり気合十分で頑張ろうと思っています。

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。

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