スコッチグレイン OP-0536 自分で靴修理1 ソールはがし

ソールを待つ靴
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言わずもがなですね、東京都墨田区にあるヒロカワ製靴が産み出す名品です。素人の私が偉そうですが、本当に良い靴だと思います。「素材を無駄にしない」という信念から、アウトレット品を充実させたり、マトリックスと呼ばれる商品群を設定される姿勢にも大いに共感します。不運にしてプロの修理屋さんに出されなかったこの靴ですが、自分のできる範囲で復活させたいと思います。

靴の傷み具合を確認します

スコッチグレインの靴には、良品廉価という言葉がピッタリくると思います。

「非常に高価ではない・・・・」ためか、履きつぶすような使い方をされたものを見掛けます。この靴も、ソールの摩耗が進み過ぎていて、ウェルトまでダメージが及んでいます。

おそらくウェルト交換が必要ですね(ワクワク)

順番にソールを分解します

ゴムブロックのヒールは適度な接着力と釘で固定されており、苦労することなく外すことができました。

ゴムのソールとヒールが強力に接着されていて、ヒールを壊さないと外せないメーカーもあります

ソールのかかとを中底に止めている釘も抜きやすかったです

一方、ゴムのソールはペラペラになるほど摩耗している部分があり、破れてしまって、はがしにくかったです。

靴本体(リブテープ周辺)に残ったゴムの除去も大変そうです。

両足のソールがはがれました。EVA樹脂の中もの・・・は破れたのでコルクに交換、樹脂製のシャンクは再利用します。

ウェルトの劣化が酷く、部分的に破れたので、交換が確定しました(ウキウキ)

ウェルトが壊れてしまうと「アッパーに負担を掛けずにソールだけを交換できる」長所が無くなります。

お手入れをする時に、ウェルトの汚れ落としと油分の補給も必要ですね。

右足だけにある〇印の意味は?

ウェルトも外してしまいました

アッパーを傷付けないよう注意しながら、すくい縫いの糸を切ってウェルトを外します。

ウェルトとソールが酷く傷んでいるのに対して、アッパーの状態は良かったので、この時点で見栄えがグッと良くなりました。(ソールもヒールもありませんが・・・・)

ウェルトを外しても、アッパーと中底がバラバラにならない理由はこちらの動画を見ると分かります。つま先の部分は機械がつり込む時にホットメルト接着剤で止めるようです。

この後は組み立てていく工程です

このタイミングでアッパーのクレンジングをしました。ここからは、逆の手順で底付けを進めます。オリジナルの雰囲気を壊さないように、でも少しだけ色気アップできるように、じっくりと作業を進めようと思います。

「フツー」なのが黒ストチの魅力

最後まで読んで下さいまして、ありがとうございました。

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