リーガルが50年以上も作り続けている「ザ・定番」と言えるモデルですね。
購入後8年経ち、さすがに本底が摩耗してペコペコし始めましたので、初のオールソール修理です。
文字通り、雨の日も風の日も足元を支えてくれた相棒の中身はどうなっているでしょうか?少し不安を感じつつ、分解作業に入ります。
ヒールを取り外します
ヒール部分は以前すり減った時に自分で交換をしたものです。
オリジナルはゴムのブロックヒールでしたが、革積み上げ+Vibramトップリフトという仕様です。トップリフトは「#5340 エクスプロージョン」というモデルで、グリップ、耐摩耗性、歩いた時の音も申し分なかったです。
強いて言えば、パターンが少し爬虫類っぽくて好みが分かれるところですね。

トップリフトはプライマーを塗らずに接着してありましたが、非常に強く付いていました。接着剤が良いのでしょうね。


止めている釘をニッパーで抜いてから、積み上げも剥がしました。
こちらもガッチリ接着していましたので、少し手こずりましたが、再利用できる状態で取り外すことができました。

積み上げの向こうにある、本底を止めている釘も抜いておきます。先が曲がって「かえし」になっていますね。

本底を剥がします
本底は「だし縫い」で靴に止められていますので、まずはこの糸を切る必要があります。今回は、ウェルトと本底の間から糸を切ることにしました。
私にとって、この方法の不安なところは、糸以外のアレやコレも切ってしまうことです。ということで、カッターの刃を糸にギリギリ届く長さに調節してみました。

分解が終わりました。
雨の日は必ずと言って良いほど登板させていましたので、ダメージを心配していたのですが、至ってフツーでした。

ちなみに、すり減ったと思っていた本底は・・・
まだまだ大丈夫な状態です
「2504はアッパーが先にダメになる」と言われるのが、よく分かりました。
もう後戻りはできませんので(笑)修理というか、復元を進めます。

分解が終われば、組立てに向けた下準備が始まります。

ウェルトの接着剤は、こんな方法で除去しました。
中ものを復元していきます
プラスチック製のシャンクは右足用と左足用があり、少し複雑な形状です。変形しつつ歩行をサポートしている・・・とか、非常に興味深いです。
オリジナルに倣い、ホットメルト接着剤で前端部のみを中底に貼り付けました。隙間がある箇所の接着には非常に便利です。

鳴き止め?の不織布は両面テープで貼り付けておきました。

前半部分にコルク板を貼ったら、中もの工程は終了です。
荷造りテープを使って、靴底の形状や構造を写し取り、本底の型紙(魚拓)を作成します。

この次は、完成した魚拓も使って本底の取り付けに移ります。実は初めてのゴムソールです。
と言った課題を抱えつつ、今回はここまでです。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。

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