8年目のリーガル2504を自分でオールソール修理 その2 本底取り付け編

コバ決め完了
この記事は約3分で読めます。

リーガル2504の本底と言えば・・・やはりゴム素材ですよね!

私は雨の日にもガンガン履きたいので、オールソール修理をするにあたっては「ラバーソールの一択」でした。

ですが、革のソールしか扱ったことのない私には初挑戦ということになります。そんなド素人がゴムならではの難しさにどう対処するか?を、お楽しみください。

本底を貼り付けます

今回はVibramの「#2870ロンドラ」というソールにしてみました。

接着面がツルツルですので、木ヤスリでガリガリと荒らします。耐摩耗性が持ち味の材料ですので、ものすごく時間が掛かりました。

接着面を荒らす
グラインダーが欲しくなります

レザーソールと違って、

  • 底面のブロック(模様)とだし縫いの位置関係
  • 土踏まずに輝くVibramロゴのバランス

を調整する必要があります。

型紙も作ったのですが、どうも上手くいかず、結局は靴を直接本底に当ててマーキングしました。

位置決め
現物合わせですな

あとは落ち着いて線に合わせて貼り付けるだけです。コツは平常心を保つことのような気がします。

それでも、本底の貼り付けは「心躍る」作業です・・・

接着剤の乾き待ち
中央部はゴムのりをケチってみました

はみ出した本底をカッターで大まかに切り取ってから、別たちを使って整えます。

刃とゴムが滑りやすいように、少し水を付けて作業するのですが、なかなかスーッとは切れません。

あまり頑張らずに、木ヤスリで整えるための削り代を多めに残すことにしました。

切り回し
ガタガタになります

思い出したように(笑)本底のかかとを釘止めしました。釘の位置はオリジナルを真似してあります。

この釘の位置が何気に難しいです・・・
  • 内側過ぎる場合
    :積み上げを止める釘が外側に離れるので、ヒールがしっかりしない
  • 外側過ぎる場合
    :本底のかかとがアッパーに沿って丸くな
かかとの釘止め
ロゴが嬉しい

ガタガタのコバを木ヤスリで整えつつ、ウェルトのギリギリまで削り込みます。

ここで出した形状や精度が、この後の「だし縫い」の仕上がりに大きく影響しますので、粘り強い作業を心掛けています。

コバを整形
どうしてもザラザラが残ります

こんな感じです。だし縫いが掛かったら、さらに削り込んで「ピシッ」とさせようと考えています。

木ヤスリ後
どことなくボンヤリしてますね・・・

だし縫いは専門の業者さんにお願いしました

いつもであれば、だし縫いはメインディッシュとして堪能するところですが、ラバーソールの手縫いは

  • だし針のすべりが悪そうで、縫い穴を開けられるか不安
  • 穴が開いても、毛針(縫い針)と糸を通せるか不安
  • ・・・

と言ったような「イヤな予感」がするので、以前から気になっていた業者さんに注文してみました。

次回、一気に仕上げです!

無事にだし縫いが掛かりました。

ラバーソールは、コバや靴底を染めたり磨いたりという工程がありませんので、ヒールを取り付ければ仕上げの作業に移れそうです。(多分・・・)

ということで、リフレッシュした2504を愛でながら、今回はここまでにしようと思います。

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。

仕上がりの状態
付き合いが長いので、見ると落ち着きます(笑)

コメント

タイトルとURLをコピーしました