「革包丁って職人っぽくてカッコイイし欲しいけど、ちょっと高いなぁ〜」という人の味方(笑)、オルファの「別たち」。
本来は、切れ味が落ちたら刃を替えるものですが、研いで使っている方も多いようです。
実は、私もその口です。この記事では、刃物をまともに研げない素人なりの簡単な工夫をご紹介します。
この方法で刃を研ぎながら使っているので、始めに同時購入した替え刃がなかなか減らず、革包丁を買うキッカケを掴めずにいます。
靴修理の道具としての「別たち」
言わずもがなですが、コレですね。
同じくオルファ製の「特専黒刃」カッターナイフと比べると、切れ味は落ちます。(切れ味が長続きしない、という感じかも知れません)
しかし、この独特の形状と持ち方は、使い慣れてくると、コバやかかとの断面を削って整える作業で、その力を発揮します。
このあたりの作業性については、別の記事でご説明しますね。
では、研いでいきます
まずは、刃をよく見ます
これは、別たちの刃のアップです。当然、先端に刃が付けてあるのですが、よく見ると「先端の先端」に、もう一本細い線があります。
つまり、二段刃と呼ばれる形状になっていると思われます。(老眼で細かいところが見えないので・・・)
ですので、この二段になった先だけを平面に研ぎたい、ということになります。

では、どうすれば刃の先端を研げるか?
正確には「刃を研いだ結果をチェックできるようにする方法」です。私の工夫は・・・
研ぐ前の刃を油性マジックペンで塗っておく!です。別たちは両刃ではなく、片刃ですので、刃の付いている面だけでOKです。

研ぐ時のイメージ
刃を寝かせて研いだ方が刃先が鋭くなるような気がしますが、上に書いたように二段刃の先だけを研ぎたいので、思ったよりも立てた方が(30°くらい)良いと思います。
マジックペンで塗った刃を、100円ショップで購入した料理包丁用の砥石を使って研いでみました。
研げた場所はインクが剥げるので、一目瞭然です。
このようにして、「先端の先端」だけが均等に研げるように角度を調節して下さい。

最後に、刃を裏返して軽~く研いで「カエリ」が無くなれば完成です。
さらに、切れ味を上げるには
研ぎに使う砥石の粒度にもよりますが、「革砥」で仕上げることにより、さらに鋭い切れ味を得ることができます。この時も、上でご紹介した方法が使えます。
私が適当にやっても、コバやかかとの断面を削って整える作業を、気持ちよく行えるくらいの切れ味には仕上がります。

まとめ
刃物全般に言えることですが、作業の精度と安全(キレが悪いと力が入るので)を確保するために、常に切れ味を保っておくのが大事だと思います。
ここでご紹介した方法を参考に、よく研げた別たちで「シュッシュッ」とコバを削る快感をお楽しみ頂ければ、嬉しいです。
最後までご覧下さいまして、ありがとうございました。
コメント
別たちのキャップ、どうしてます?
革で作ってCreemaに出品してます(^_^;
替え刃交換ネジで引っかけて抜けないようにしてるのがミソ。
もし良かったら真似して作ってみて下さ~い。
https://www.creema.jp/c/dendenmushi/item/onsale?category_id=23
W168様 コメントありがとうございます
作品、拝見しました。素敵ですね~ 参考にさせていただきます!!