言わずと知れたビジネスシューズの定番リーガル2504。
50年以上も愛されてきたロングセラーは、一方で「履き始めに足が痛い」ことでも有名なようです。
この記事では、8年ほど前に私が初めての革靴として購入した時の実体験をもとに、小指の先が痛くて履けない時の対処法をご紹介します。
「革を柔らかくする」とか「足を慣れさせる」というレベルでない場合は、コレです。
当たって痛い箇所を当たらないようにする!!
やや荒っぽいですが、この方法により2504は「雨の日も、風の日も、足元を支えてくれる相棒」となってくれました。
「育たない」と言われるガラス革も、手入れをしながら長年使うことにより、自分にしか分からない(笑)よい表情を見せてくれるようになりますよ。
どれくらい酷い状態だったか
グッドイヤーウェルテッド製法の靴は「返りがつく」と言われるなじみが出るまでは、屈曲が硬いので足が痛くなることがあります。
当時、革靴初心者だった私はそれを信じて歯を食いしばって痛みに耐えていました。
しかし、そのうちに夕方には小指の先が痛くて歩けないほどになりました。
靴下に血が付くので見てみたら・・・爪が割れていました。左右とも。
左足 右足
足の計測結果と靴のサイズ
今なら何が起こっていたのか分かりますので、整理してみます。
ZOZOMATで計測した私の足はこんな感じ。
足長24.5cm×足囲24cmで、以前にシューフィッターの方に測ってもらった結果とほぼ同じです。
計測結果 見立て
この足に対して、初めて訪れたリーガル(正規販売店)の店長さんが合わせてくれた2504のサイズは、「23.5EE」でした。
ここで、革靴のサイズ表を見てみましょう。
足長→足囲で探すと青で囲った「24.5E」が普通の選択になります。
(実際にスコッチグレインのお店では、このサイズを薦められました)
ところが、
2504はウィズ(width)がEEしかありませんので、乱暴に言えば
「足囲を合わせて、足長が寸足らず」というフィッティング
なのだと考えられます。
これが、小指が突き当たる一番の原因ですね。
私が2504を履けるようになった3つのアイテム
小指が痛くて歩けませんので、当時は靴を捨てようと真剣に思いました。
ただ、初めての革靴ですし「捨てるぐらいなら」という気持ちで色々と試してみることにしました。
シューズストレッチャー
小指だけがピンポイントで痛かったので、まずはそこを伸ばす作戦です。
当時、私が買ったのは木製でしたが、いま見ると樹脂製のものが好評のようです。
小指の位置にダボ(写真の黒い出っ張り)を付けて、テンションを掛けることで伸ばします。
私はシューツリーの代わりに、しばらく入れていました。

小指の部分だけ「ポコッ」と膨らみますが、履いてしまうと見た目はあまり気になりません。
革が伸ばせた後も、ダボをシューツリーに付けて伸ばした形をキープさせています。

ストレッチスプレー
ストレッチャーを掛ける時に、吹き付けておくことで革を柔らかくして伸びやすくするアイテムです。
私はコスパだけを考えてダスコのものを購入しました。
ダスコ | サフィール | M.モゥブレィ | |
---|---|---|---|
価格 | 1,320円 | 2,030円 | 1,320円 |
内容量 | 150ml | 150ml | 100ml |
レビュー | ☆3.8(664件) | ☆3.9(170件) | ☆4.0(60件) |
タンパッド
2504は私の足には全体的に幅広なため、歩くときに足が靴の中で前にズレるように感じました。
その分、小指が靴に当たりやすくなる訳です。
かと言って、靴ひもを強く締めると甲が痛くなります。
そこで、タン(べろ)の裏側に専用のパッドを貼ってみました。私の場合は、これでフィット感がよくなり、歩く時に小指の先だけで体重を支えているような感覚から解放されました。
ドルチェライン | コロンブス | コロニル | |
---|---|---|---|
価格 | 660円 | 440円 | 1,100円 |
クッション材 | ウレタンフォーム | フェルト | 低反発素材? (記載なし) |
レビュー | ☆3.0(23件) | ☆3.5(33件) | ☆4.1(68件) |
ちなみに私が買ったのはドルチェラインのものです。
レビューには「剥がれる」という意見が多いですが、私の2504では問題なく使えています。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
「足に合わない靴を無理やり履いている」と言えなくもないですが、8年間履いてみて2504は本当に頑丈で良い靴だと思います。
足は十人十色ですので、どうにもならない場合もあると思います。
(くれぐれも無理をしないようにして下さい)
それでも、ここでご紹介した方法によって、2504の魅力を楽しめる方が増えれば、愛用者としてこれほど嬉しいことはありません。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。
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