ここからは「組み立て」側の工程に移ります。それぞれの作業の完成度が、その次の作業に影響しますので、一つ一つ妥協せずに進めたいと思います。
組み立てる前に、丸洗いしてからウェルトの接着剤を掃除しました
中ものは板コルクを使っています
ソールを貼り付ける面を「平ら」にするために、板コルクを貼って削って整形していきます。
当然ですが、この時点でも靴底側(中底)は木型の形状を反映しているので平面ではありません。さらに、完成時の靴底に表情を持たせたい場合は、その分も考慮が必要です。
今回は、リブの高さの「すり切り」より僅かに凸を基本に、土踏まずは積極的にカマボコ形状に仕上げました。

ソールを貼り付けます
この記事を作成している時点(’20年6月)では、ソールの前半部分が緩やかな凸形状になることを目指しています。特にウェルトとのバランスが難しい外周部の処理について、「心の師匠」の動画が大変参考になりました。
ソールの貼り付けが終わった直後の写真です。ご紹介した動画のように、ウェルト部を積極的に上方向に叩いたことにより、ほぼ目指した通りの滑らかな丸みを出すことができました。
この後は例によってメインディッシュ(笑)のだし縫いです。その前に、ソールのコバを切り回したのが、冒頭の写真になります。

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。
コメント