トレーディングポスト ストレートチップ 自分で靴修理6 熱ゴテから最終仕上げまで

コバごて
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ここからは「お化粧」のような工程が続きます。作業を進めるにつれて靴が光り始めますので非常に楽しいひとときです。

だし縫い糸やコバ周りをインクで染めます

まず各部を染色しておきます。コバ周りは色の濃淡が出ますが、全体を同じ濃さにしようとして厚塗りしないのがポイントです。この次にロウを入れると、多少の濃淡は気にならなくなります。

だし縫い糸を筆で染色
ステッチは染めるのが少し惜しいです
コバは刷毛で塗ります
半カラスの土踏まずも染めます

今回はオリジナルに合わせて「コイチャ」の早染めインキを選びました。たなみに、普段お手入れで使っている水性のコバインキは染色力が足りないように感じます。

コロンブス 染め替え用インキ ツヤ革靴用 早染めインキ コイチャ 70ml
ツヤ革靴の染め替え用インキ。 耐候性の強い染料を使用しました。 色アセが少なく鮮明な色調が持続します。

熱ゴテでロウをコバに浸透させます

コバワックスを熱で溶かして、コバに擦り付けます。次に熱ゴテで浸透させることにより、艶出しだけでなく保護する効果もありますので、たっぷりと付けておきます。

ロウを塗りつける
だし縫い糸に塗った時にできた溝がありますね

適温に熱したコテを使って、塗り付けてあるロウをコバに溶かし込んでいきます。コバ(革)の温度を少しずつ上げていくようなイメージで、力は入れずに滑らせます。

私はまだコツをつかみ切れていませんが、しばらくコテを当てていて表面のロウが減って浸透する分が無くなるような感じになればOKです。

いちょうゴテ
イチョウという名前のコテです

コテの温度調節は「心の師匠」の解説動画をどうぞ。

半カラスの部分も同様に熱ゴテを掛けました。ロウが入ると、早染めインキで染めた時よりも色が濃くなり、濃淡のムラは目立たなくなります。

半カラスにもロウを入れます
半カラスは土踏まずが細く見えて好きなんです

一通りロウを浸透させたら、熱したボロ布で表面に残ったロウをしっかりと拭き取ります。こまめに持ち替えて、ロウの付いていない布で拭くと作業が速く進みます。

浸透させてありますので、拭き取ったくらいではロウが無くなってしまうことはありません。

ロウのふき取り
いい風合い・・・ですよね?(笑)

全体の拭き取りが終わった状態です。しっとりとした艶が出て、コバの上端がピシッとした感じになります。手間は掛かりますが、掛けた分だけの質感になると思っています。

かかとの積み上げに色ムラが出たのと、コテを当てにくい部分のコバ形状が甘いのが、次回に向けた課題です。

熱ゴテ作業後の雰囲気
伝わりますでしょうか・・・

ソールを染色します

熱ゴテの作業で底面にはみ出したロウや、付着した汚れをガラス片と#240の紙やすりで掃除しておきます。

私はソールステインが付かないように、かかとのゴムにマスキングテープを貼ります。

スールステインの準備完了

いよいよソールの染色です。スポンジでムラなく塗って、半乾きになったら靴ブラシでならします。ソールステインは染料ですので、手に付くと落ちにくくて厄介です。ビニール手袋の使用がオススメです。

スポンジで塗布
スポンジで塗って
靴ブラシでバフ掛け
ブラシでならす

ソールステインは乾くと色が薄くなりますので、好みの色合いになるまで「塗って→ならす」を繰り返します。

靴修理の作業はこれで終わりです。この後は、仕上げの靴磨きです。

ソールステイン作業が終わりました
かかとの化粧釘が控えめでイイ感じになりました

仕上げの靴磨きで完成です

完成した靴を磨きたくてウズウズしている自分をじらすように、中敷きを貼ったりする訳です(笑)

剥がれやすい前端をしっかり固定したいのですが、接着剤がはみ出すのも避けたいので、両面テープを使います。あとは、かかとで踏みつける中敷きの中央付近だけをゴムのりで接着します。

中敷きの準備
例によって、ダイソーの両面テープです

長い作業でアッパーにも手垢だらけ多少の汚れが付いていると思われますので、ステインリムーバーを掛けました。

靴クリームで仕上げる前に、保湿のつもりでダイソーのベビーローションを塗り込んでみました。何の気なしに試したのですが、これが好感触でしたので、別の機会に他のお手入れ用品と比較してみようと思います。

革がしっとりするのが分かります

靴クリームとワックスで丁寧に仕上げました。キチンと化粧をした女性のような魅力が出ていると思うのですが、いかがでしょうか?

完成です
靴ひもが少し長いですね(汗)

最後に

今回も自分の気力と体力が許す範囲で、根気よく丁寧に各工程を仕上げました。それでも出来上がってみて全体を見回すと、まだまだおかしい箇所が見つかります。しっかりと記録して、次回の作業に活かしたいと思います。

遥か遠くにある理想形に少しずつ近づく感覚が、この沼から出られない理由です。

かかと周り
修理したかかと周りです

最後までお付き合い下さいまして、ありがとうございました。

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