いよいよ仕上げの工程です。楽しい作業が続きますが、少し名残惜しいような気分にもなります。仕上がりまで一気にご覧ください。
このタイミングでライニング補修をしました
靴底まわりの作業が続きましたので、気分転換も兼ねてライニング補修を挟みました。手縫いでの作業の様子は、この記事をご覧ください。
ヒールには化粧釘を打ちます
見えないお洒落を目指して、真鍮釘を打ちます。
目打ちで下穴を開けて打ち込みますが、釘が柔らかく腕が悪くて、釘が曲がってしまい、思うように進みません。
忍耐の作業です。


全て打ち込めたら、釘の頭をニッパーで切り落としてから、やすりで仕上げます。このタイミングで、かかとのゴムにも紙やすりを掛けました。

コバには熱ごてを掛けました
やり方は、いつもの「心の師匠」の解説動画の通りです
こてを掛ける前に、だし縫い糸・コバ・土踏まずを染色します。グッと完成形のイメージに近づく瞬間です。


熱ごてを掛けてロウを浸透させました。控えめなツヤが出ます。


ソールを染色します
ナチュラル仕上げも素敵だと思うのですが、ドブ伏せした箇所が黒ずんでいましたのでステインで着色しました。
プロの方は半乾きの時にバフを掛けたりするようですが、私は今のところ自然乾燥させています。次回は、靴ブラシで代用してみようと思っています。

ようやく完成です
中敷き(今回は新しいものと交換しました)を入れて、お手入れも兼ねた靴磨きをした後、新しい靴紐を通せば完成です。
今回は、チャールズパッチとウェルト交換という、初めての作業にも挑戦し、楽しく得るものが多い修理となりました。



仕上げに使った靴クリーム
青みがかった黒が、靴の黒さに深みを与えるように感じます。独特の甘い香りも楽しめます。
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実は、次の練習台も確保済みです(笑)が、今回の作業を振り返って反省点・改善ポイントを整理してから取り掛かろうと思います。
最後まで読んで下さいまして、ありがとうございました。
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