ボロボロのジョンロブを自分でオールソール修理してみた!アッパー周りの修理と最終仕上げ

渾身の目付け
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靴底まわりの仕上げを頑張り、やや燃え尽き感がありますが、
アッパーも靴底に負けないように綺麗に補修したいと思います。

アッパーのひび割れと傷の補修

ワックスとクリームに隠れていましたが、クリーナーで落としてみると相当に傷んでいることが分かりました。

アッパーの傷み具合
  • 履きジワ周辺は、ウロコ状のひび割れ
  • つま先を中心に、ぶつけたことによる深い傷

は、自分史上最悪のレベルで、クリームでごまかすのはジョンロブに申し訳ない気持ちになりました。

そこで、以前から試してみたかった「削り落としてしまう」荒療治をすることにした訳です。
私の中では思い切った補修でしたので、独立した記事にまとめてみました。

パッと見た感じでは、違和感ないレベルに仕上がりました!

ライニングの補修

小指の当たる箇所とかかと周りのライニングが擦り切れていましたので、革を当てて補修しました。

今回の靴はライニングが黒ですので、すべり革を黒く染めてから使います。

すべり革の染色
色落ちはマズいので油性で
同じコロンブスの「コバインキ」よりも、こちらの方が使いやすいです

縫い付ける前の仮止めを、いつものゴムのりではなく両面テープにしてみました。
少し作業にコツが要りますが、こっちの方が手間が掛からなくてイイ感じです。

両面テープ
思い付いたことは試してみる性格です

仮止めができたら、ひたすらチクチクと縫い付けていきます。

手縫い
メガネ型ルーペが大活躍!

仕上がりは、こんな感じ。
縫い目は隠れますので、「糸の保護」と「ガタガタの隠蔽いんぺい」の一石二鳥です!

ヒールライニング仕上がり
まずまず

中敷きの貼り付け

中敷きは本革ですので、スチームアイロンでできるだけ平らに修正しておきました。

中敷きにアイロン
少し小指が窮屈に見えますね

全体をゴムのりで接着して出来上がりです。

中敷きが入りました
グッと見栄えが上がる(笑)

いきなり貼り付けるとズレやすいので、こんな手順で作業しました。

  1. 中底(靴側)だけ、全面にゴムのりを塗る
  2. 中敷きを正しい位置にセットする
  3. 土踏まずから後ろの中敷きをめくって、ゴムのりを塗り接着する
  4. 残りの前半分を接着する

仕上げの靴磨き

靴磨きをして、新しい靴紐を通せば、やっと完成です。

ウェルトの交換に始まり、新しいウェルトへの目付け、打ちまくった化粧釘、削り落とした甲のひび割れ・・・本当に楽しませてもらいました。

そうそうジョンロブを手にすることは無いでしょうから、少し愛でてから次の靴修理を始めようと思います。

最後まで、お付き合い頂きまして、ありがとうございました。

完成
後方には次の教材が待ち構えています・・・

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