靴底まわりの仕上げを頑張り、やや燃え尽き感がありますが、
アッパーも靴底に負けないように綺麗に補修したいと思います。
私が燃え尽きた作業はコチラ
アッパーのひび割れと傷の補修
ワックスとクリームに隠れていましたが、クリーナーで落としてみると相当に傷んでいることが分かりました。
は、自分史上最悪のレベルで、クリームでごまかすのはジョンロブに申し訳ない気持ちになりました。
そこで、以前から試してみたかった「削り落としてしまう」荒療治をすることにした訳です。
私の中では思い切った補修でしたので、独立した記事にまとめてみました。
パッと見た感じでは、違和感ないレベルに仕上がりました!
ビフォー アフター
ライニングの補修
小指の当たる箇所とかかと周りのライニングが擦り切れていましたので、革を当てて補修しました。
かかとのライニング補修は、こんな方法です
今回の靴はライニングが黒ですので、すべり革を黒く染めてから使います。

同じコロンブスの「コバインキ」よりも、こちらの方が使いやすいです
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縫い付ける前の仮止めを、いつものゴムのりではなく両面テープにしてみました。
少し作業にコツが要りますが、こっちの方が手間が掛からなくてイイ感じです。

仮止めができたら、ひたすらチクチクと縫い付けていきます。

仕上がりは、こんな感じ。
縫い目は隠れますので、「糸の保護」と「ガタガタの隠蔽」の一石二鳥です!

中敷きの貼り付け
中敷きは本革ですので、スチームアイロンでできるだけ平らに修正しておきました。

全体をゴムのりで接着して出来上がりです。

仕上げの靴磨き
靴磨きをして、新しい靴紐を通せば、やっと完成です。
ウェルトの交換に始まり、新しいウェルトへの目付け、打ちまくった化粧釘、削り落とした甲のひび割れ・・・本当に楽しませてもらいました。
そうそうジョンロブを手にすることは無いでしょうから、少し愛でてから次の靴修理を始めようと思います。
最後まで、お付き合い頂きまして、ありがとうございました。

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