DIY靴修理用の踵車(かかとぐるま)を自作してみました

歯車
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またしても思い付きで「なんちゃって道具」を作りました。趣味ですので、できるだけお金を掛けずに何とかする、その工夫すらも楽しみたいという方には面白い記事になっていると思います。

本格的にやられている方から見れば「何それ?!」という感じかも知れませんが、どうか大目に見てやって下さいね。

「踵車」とは?

ヒールの上部をよく見ると、ギザギザ模様が付いています。つい最近まで意識していませんでしたが、ある時突然「これがないと間延びした印象になる」と感じるようになり、DIY魂に火が付いた訳です。

ですも
ですも

美意識の目覚めとでも言いましょうか。
フルブローグが好きになったのも、突然の出来事でした。

三陽山町の美しい靴

三陽山町HPより引用

ギザギザ模様を付けるための道具が、この踵車(かかとぐるま)です。

う~ん、欲しいけどなぁ。でも贅沢だなぁ。

などと、ウダウダ考えている時に、あるものが目に飛び込んできました。

ギザギザの車と言えば・・・100円ライターです

フリント(発火石)を削って火花を飛ばすための「ギザギザ車」が使えるのではないか?と考えた次第です。

使うのはフリントに当たる中央部のみで、親指が当たる両側をどうやって外すか、がポイントです。

ですも
ですも

「ギザギザが細かすぎるのでは?」と言ったような心配はどこかに吹き飛んでしまっています

ギザギザの車
「いや、違うだろ!」という声は聞こえていません

さっそく、目の前にあった2つをバラしてみました。普段は気にも留めていませんでしたが、構造が違っているんですね~。

中央部だけを取り出すのとギザギザ模様の形から、写真のようなニコイチで組み立て直しました。

分解した状態
こんな精密なモノがなぜ100円で買えるのか?

いきなり完成です。簡単でした。

ガスが出る管?や、ガスを出すボタンなどの不要な部分は外したり切ったりしてあります。

完成の図
まだ試行錯誤中です

余った革で試してみました。本物のように熱するのは無理ですが、それでも「それらしい」模様をつけることはできそうです。

余り革でテスト
使う時にギザギザ車を支える部分が広がるので、針金を巻いてあります

いきなり実際の靴で本番です

そのままの勢いで本番です(笑)

あくまでも「それらしい」模様ではありますが、それでも間延びした感じは解消できていると感じます。

  • 力を込めて一度で模様を付けるよりは、コロコロと行ったり来たりしながら均一に仕上げるイメージかも?
  • コバの上端に引っ掛けるツバを作れば、模様の位置が安定しそう

などの改善すべき点はありますが、また新しく楽しみな作業を増やすことができました。

かかとの装飾
奥が「ギザギザ後」です

踵車の購入を考えられている方(相当絞られますね・・・)は、ぜひ一度ためして頂ければと思います。

最後までご覧下さいまして、ありがとうございました。

【フォロー記事】その後、ツバも自作してみました

できるだけ真っ直ぐにギザギザ模様をつけるために、ヒールの上端に引っ掛けるツバを自作しました。と言ってもアルミ板を切り出して取り付けただけです。

これだけのことですが、やはりガイドがあると作業がしやすくなりますね。

かかとのギザギザ
チョットした工夫ですが、効果は絶大です
こんな道具もあるんですね!

「おおまかな」原理は上でご紹介した100円ライターと同じです(汗)

ちなみに、ヒールの上端は “lip of the heel seat” というみたいです。heel seat という呼び方は、靴を作っている時の目線のように感じますが、どうなんでしょうね?

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