素人がチャンを作る方法

完成したチャン
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靴修理の趣味にとって、チャン作りは一つのハードルですよね。でも、これができると私の大好きな「だし縫い」や、今からハマりそうな「すくい縫い」の世界が広がります。

この記事では、チャン作り2回目のド素人が悪戦苦闘した様子をレポートします。何とか形にすることができましたので、初めてトライされる方のご参考になれば、嬉しいです。

例によって、方法は詳しく解説されています

私の「心の師匠」の解説動画4部作を見れば、作業の全貌が把握できます。動画でも仰っていますが、油の量=硬さの調節がポイントだと思います。

準備するもの

洋チャン

なぜ「洋」なのでしょうか? 松脂だそうです。私は「マモル」さんの通販で入手しました。

洋チャン
●出し縫い糸・すくい糸等の強度を増す為に付ける松脂。内容量・360g前後。外箱・・横 10cm × 縦 15cm × 高さ 3.5cm  1箱の価格です。

電熱器(電気コンロ)

電熱器は、塗って乾いたゴムのりを貼り付ける前に温める(熱活性)、熱こてを温める、など他にも色々と使えて大変便利な道具です。

私が使っているものは、生産が終わったようです。今だと、こちらのコンロが安くて使いやすそうですね。

冒頭の写真のように、チャンが飛び散りますので、アルミホイルなどで養生しておいた方が良いと思います。

その他

他に私が用意したものは以下の通りです。

  • 鉄なべ
  • 油(オリーブ油)
  • 砕いたろうそく
  • 割り箸
  • ティッシュ
  • バケツと水
  • 端切れ革(チャンの保管用)

それでは、行きましょう!

溶かして煮込むまでは、簡単

コンロに掛けて熱すると、チャンは溶けます。ほどなく、モクモクと刺激臭のする白煙を上げながら、順調に煮えていきます。魔法使いのおばあさんのように、たまに割り箸でかき混ぜながら、2時間経つとコーヒーのように真っ黒になります。

問題は、固める工程

チャンに浸したティッシュの「こより」をバケツの水で冷やした時に、パリパリと割れなくなくなるまで、小さじ2杯ほどの油を何回かに分けて加えます。

こよりがパリパリ割れなくなったと思ったので、鍋のチャンを全てバケツに投入しました。冷めたころを見計らって、手でまとめようとしたら、粉々に砕けました・・・

みみずみたいな注ぎ方が良くなかったのかも・・・

粉々になった時の対処方法

まずは、バケツの底に沈む粉々のチャンをかき集め、鍋に戻します。そのまま加熱すると、混ざった水分(と涙)が完全に蒸発するまではブクブクと泡が出続けます。それでも諦めずに割り箸でグルグル混ぜながら加熱すると、やがてコーヒーの状態に戻ります。

ド素人におすすめしたい、チャンの硬さ調節方法

油を少しずつ足しながら、こよりの硬さをチェックするのは同じです。

ただし、まずはバケツに投入するチャンを「大さじ1杯くらい」にしました。これなら、失敗しても傷が浅いからです。

大さじ1杯がうまくまとまれば、油の量が調整できたと判断できます。

まだ、粉々に割れるようでしたら鍋に戻して、「コーヒー状になるまで水分飛ばし」からやり直します。

まとまった大さじ1杯分を鍋に戻して溶かしてから、全量をバケツに投入します。

つまり、少量をバケツで冷やしてみると、硬さの調節ができたかどうか分かりやすい、ということです。こうして完成したのが、冒頭の大福くらいの大きさのチャンです。

チャンの良しあしは翌日に分かる

完成して、約24時間後の姿です。

まとめる時は、かなり硬いと思ったのですが、少しずつ流動しています。夏場だと革からはみ出していたと思います。

ひとまず、2つに分けて保管することにしましたが、これでもまだ柔らかすぎるのかも知れません。

まとめ

次回に向けた自分用の備忘録も兼ねて、今回のチャン作りを通して考えたことをまとめます。

  • 柔らか過ぎると非常に使いづらくなる(私の1回目がそうでした)ので、とにかく「硬め」に仕上げる
  • バケツで冷やす時には、まず大さじ1杯程度の量で具合を確かめる
  • チャンをバケツに投入する時には、固まりになるように流し入れ、柔らかい間にまとめる(改めて見返すと、師匠の動画もそのように見える)

数字がなく、感覚ばかりの記事ですが、雰囲気が伝われば幸いです。

最後まで、ご覧いただきまして、ありがとうございました。

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