スコッチグレイン OP-0536 自分で靴修理3 中もの(コルク)

コルクを入れた状態
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無事にウェルトが付きましたので、すぐにでも本底を貼り付けたい気分ですが、その前に「中もの」のコルクを詰める作業があります。今回も土踏まずをモッコリさせてみました。

ハチマキは再利用します

この靴はシングルウェルトですので、かかとの部分には「ハチマキ」と言う名前の部材を取り付けます。オリジナルの部品がピンピンしていますので再利用することにしました。

ハチマキの形状に合わせて、ウェルトの端を斜めに漉いておきました。

このタイプのハチマキは「下ハチ」と呼ばれるそうです。手製靴では、直接本底を貼り付けてから、かかとを積み上げる段階で調整する「上ハチ」という方法もある様です。いつかはトライしてみたいと思っています。

ハチマキとウェルトの合わせ部
現物合わせで印を付けてから漉きました

ハチマキ上面は色が抜けていましたので、早染めインキで真っ黒に染色しました。ウェルトとの合せ面にゴムのりを塗って、取り付け準備完了です。

ハチマキの下準備
かかと周りは釘だらけです

元々の釘穴を基準に位置を決めて取り付けました。この時点では、ウェルトとの接着と釘5本で本体に固定されています。

使った釘は「タックス」と呼ばれる柔らかい釘で、ハンマーで打ち込むと靴の中まで貫通し、先端が台金に当たって曲がります。このことで返し・・が付いてしっかり固定されます。

ハチマキの固定
止まっていれば良いので5本にしました

シャンクも元のものを取り付けです

スコッチグレインのシャンクは、このような樹脂製です。こちらも再利用します。オリジナルに合わせて「フワフワ」系の両面テープで接着固定しました。

シャンクと両面テープ
シャンクはピッタリ収まります。良い精度です。

「中もの」の板コルクを貼って削ります

ゴムのりで板コルクを貼り付けてから、木ヤスリで好みの形状に削っていきます。靴底の土踏まずはグラマラスな方が私は好きですので、今回の「中もの」も彫りの深い(笑)表情に仕上げてみました。

コルクの整形
少し尖りすぎかも・・・

次は、少し苦手意識のある本底の貼り付け作業です。作業精度を上げるために魚拓を取る方法を試してみようと思っています。

最後まで読んで下さいまして、ありがとうございました。

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