スコッチグレイン OP-0536 自分で靴修理6 コバ決め・空ゴテ

ずぼらゴテとコバ
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苦しかった「だし縫い」が終わりましたので、ヒールの積み上げに進んでも良いのですが、試してみたいことのある「コバ決め」を先にやることにしました。

今回の課題は、ずぼらゴテの調整です。

コテを当てる前の準備

ウェルトを交換しましたので、コバの出っ張り加減も自分で決める必要があります。コバを染めていないからなのか、私には仕上がりがイメージしにくかったので、削り過ぎる手前で止めておきました。

「だし縫いから2mm」を狙いたいのですが、できそうでできません・・・・これでも一度やり直しています(汗)

切り回したコバ
あと0.5mm詰めるとドレッシーかも

出幅が決まったので、コバを磨いていきます。コバに木ヤスリを掛けるのが苦手なので、♯60の紙やすりで代用しました。

その後、ガラス(意味ある?)→♯120→♯240と磨きました。

コバが丸くならないように、中央を狙って紙やすりを掛けるのですが、意外に難しいです。

コバの磨き終了
少しガラスの跡が残っているような

コテを当てる前に、コバの上端に面取りを入れます。意地になって「別たち」で作業していますが、なかなか上達しません・・・

別たちはコレです
これを買えば良いのですが・・・
コバの面取り
一定の幅にできません・・・

当てる前にコテを加工しました

この記事のメインテーマです。私の持っている「ずぼらゴテ」は、コバの上端がピシッと仕上がりません。爪の下にある溝が原因ではないかと考えていました。

おそらく、この溝はコバの「爪出し」をするためのものです。

調整前のコテ
後ろに見える中古のコテを参考にします

ということで、溝が無くなるまで削ることにしました。もちろん、手で。

ずぼらゴテの調整中
転がっていた万力が役立ちました

金属用ヤスリで削って、紙やすりで仕上げました。爪はコバに当てる部分に対して鈍角にしてあります。もちろん、コバの上端を鈍角のエッジに仕上げたいからです。

ずぼらゴテの調整後
もっと磨いても良いのですが

コテを当てた結果は・・・

濡らしたコバにコテを当てて、力を掛けながらコバを整形します。まだ目指す形状にはなっていませんが、コバの上端はピシッと整えることができました。

この後、熱ゴテ(ロウをコバに浸透させながら仕上げる工程です)で使ってみた結果にもよりますが、削っては使って・・・の微調整を繰り返して、自分なりの道具に仕上げていきたいと思います。

空ゴテを当てた後

楽しい工夫も終わり、次は修行のような積み上げに突入です。最後までご覧頂きまして、ありがとうございました。

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