トレーディングポスト ストレートチップ 自分で靴修理5 かかとの仕上げ

ヒールゲージを使って基準線を引きます
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オールソール交換も終盤へ入りました。まずは、かかとのコバを磨き上げます。地道な作業ですが出来栄えに直結する大事な下処理です。まだまだ、思うような雰囲気が出なくて毎回「う~ん・・・」と唸りながらやっています。

かかとのコバ仕上げの工程

はじめに、別たちで整形済みのコバを締めます。水で濡らしてからハンマーの尖った方でコツコツと叩きまくって、革の密度を上げるイメージです。最後に、ハンマーの釘を打つ面で凸凹をならしておきます。

「コツコツ」と硬そうな音がするので、やりがいのある(笑)作業です。

ハンマーで叩き締めた後

ハンマーの凸凹を完全に取り去るように、念入りに木ヤスリを掛けました。全体が同じ表情になることを目指して、根気強い作業が必要です。

木やすりの後
木ヤスリに一番時間を掛けました

革を水で濡らしてガラス片で削ります。木ヤスリで均一に付いた(ハズの)傷が無くなって全体が平滑になるように、こちらも根気よく「シュッシュッ」と削り続けます。

ガラスの後
ハチマキからのつながりが良くないですね

仕上げは紙やすりです。

  1. 新しい#120で全体を磨く
  2. 軽く水で濡らして削りかすを手で拭ってから、1で使った#120で磨く
  3. 新しい#240で磨く
  4. 軽く水で濡らして削りかすを手で拭ってから、3で使った#240で磨く

って、繰り返しですね。

写真を見ると、白っぽいところがありますが、ここは微妙に凹んでいて紙やすりが掛かっていないのだと思います。まだまだ練習が必要です。

紙やすりの後
ダイソーの紙やすりは色分けしてあって便利です。

アゴの整形と化粧釘

この段階で、ヒールの前端(アゴ)を整えます。冒頭の写真のように、ヒールゲージを使って形状を決めました。

場所的に作業がしにくいですが、カッターとガラスを使ってチマチマと削って行きます。仕上げに紙やすりを掛けてあります。

アゴの整形前後
土踏まずの「モッコリ」も、まずまずです。

かかとの仕上げ作業の最後にトップリフトを真鍮釘で固定します。今回は本数を少なめにしてシックな雰囲気を目指してみました。

今回のようなヒールの小さい靴には、このダブテイルは少し大き過ぎるように感じます。好みの問題ですが・・・・

化粧釘を打ちました
今回も真鍮釘をいっぱい打ち損じました・・・

次は楽しい染色作業です

本底のギン面をガラスで剥いて、紙やすりで表面を均一に整えました。例によって(笑)半カラス仕上げにしますので、マスキングをしてあります。

削る作業はこれで終わりです。ここからは、「塗ったり磨いたり」の楽しい作業が続きます。次回で最終仕上げまで終わらせる予定です。

染色作業の準備完了
この形の半カラスは初めてです。

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。

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