自分で靴修理 三陽山長をDIYオールソール交換 かかとの取付け編

コツコツ
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こんにちは。息子のTwitterフォロアー数が700人を超えていると聞かされ、ショックを受けている ですも です。
前回、だし縫いが終わったところで力尽きたままになっている作業を再開します。(その時の様子はコチラ

本底取り付けの残り作業

だし縫いの糸を隠すために開いてあった革を元の位置に貼り直します。いわゆるドブ伏せですね。
色々な作業で底面が凸凹していますので「こくり棒」で擦って滑らかに整え、外周もキチンと切り揃えました。

ドブ伏せ
少し溝が深かったかも・・・・微妙です

本底のかかと部分はだし縫いを掛けていませんので、釘を打って中底と固定します。
この後、積み上げ(ヒール)に打つ釘とぶつからないように位置合わせをしておくのがミソです。

かかとの釘
シングルウェルト」と呼ばれる構造です

コバ磨き

ヒールの取付に入る前に、靴の前半部分のコバを磨いておきます。
取付けたあとで一気にやることもできますが、私の場合どうするかはその時の気分次第です。

ということで、それぞれの工程で完結させるイメージで作業を進めました。

仕上がりは、こんな感じです。
少しずつですが、コバ面をカマボコ状の凸にすることなく作業できるようになってきました。

コバの仕上がり具合
つま先が難しいです・・・
心の師匠の解説です。私もこの意識を忘れないように作業してます!

かかとの積み上げ

ヒールの取付に移ります。
取付と言っても、革を一枚ずつ積上げて形成しますので「ポンっ」とは終わりません・・・

まずは、かかと部分の本底の丸みを取ることから始めます。
ハチマキと呼ばれる馬蹄形の革を使うことが多いですが、今回は少し柔らかめのハギレを貼ってみることにしました。

ハチマキの代わり
最近はアゴ(前端部)を基準にするようにしてます

できるだけ平面に近づくように削ると、こんな感じになります。
このくらいの丸みなら、今回の方法でも問題なく対応できますね。

丸みを吸収
別たちのキレは悪くはないのですが、革が柔らかいためか、細かい削りカスが出ます

2枚目を貼り付けたら、ヒールの傾斜調整に入ります。

このように3枚目とトップリフトを当ててみて、どれくらい削らないといけないか見当を付けます。
かなり傾斜が強いので、2枚目も少し斜めに削ることにしました。

2枚目の傾斜
削り代を計算すればよいのですが、面倒なので(笑)現物合わせで削ります

傾斜の調整が終わりました!(さっきの写真とは反対側の足です。スミマセン・・・)

傾斜の吸収
私は別たちでざっくり削り落としてから、ガラスで面をならします

積み上げが終わったら、トップリフトを貼る前に釘止めします。
さきほど本底を止めた釘と位置がずらしてあるのがお分かりになりますでしょうか?

積み上げの釘
このあとトップリフトを貼り付けました(写真を撮り忘れ)

かかとのコバ磨き

積み上げのコバ面も磨きます。

その前に革の隙間を潰すために、水で濡らしてからハンマーで叩き締めます。
左が作業後です。目が詰まった感じになってますね。

叩き締める前後の比較
ハンマーで叩くとコンコンと気持ち良い音が出ます

あとは、いつものヤスリ4兄弟で仕上げます。地味ですが最後の仕上がりに影響する大事な兄弟です。

ここまでで、構造的な作業は一段落。続いて楽しい装飾的・保護的な工程に移ります。

中途半端から始まり中途半端に終わりますが、化粧釘を打ったところでこの記事は締めたいと思います。

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました!

化粧釘
真鍮釘を最後まで打ち込むのが最近のマイブームです

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