ヤンコ YANKO パンチドキャップトゥ DIYオールソール修理7 完成編
靴底を染めて靴磨きをすれば修理は完了です。が、今回は後回しにしたトゥスチールの取り付けが難関でした。今後に課題を残す(?)完成編をどうぞ。
靴底を染めます
コバに熱ゴテを掛けるとロウが靴底側にも薄っすらと回り込み、その部分に染料が入りにくくなりますので、染める前に削り落としておきます。

前回の失敗を踏まえて、ソールステインを塗ったら乾き切る直前にタオルで磨き始めました。やはりタイミングさえ間違えなければ、それほど時間を掛けなくてもツヤを出すことができました。

靴底は額縁仕上げを施して作業完了です。縁がハッキリすると全体が締まって見えるような気がします。アイラインと同様の効果でしょうか・・・

ここでトゥスチールを取り付けます(絶賛練習中)
接着する両面を#60の紙やすりで荒らしてからゴムのりを塗布します。べた付きが無くなるまで乾いたら貼り付けてハンマーで圧着しました。

ネジ止めの前に浅い下穴を開けておきます。

ネジを固定するために、下穴にゼリー状の瞬間接着剤を流し込んでおきました。ダイソーの使い切りタイプ(4個入なので、1個25円+税!)です。

あとは小さいネジを落として無くさないように注意しながら締め付ければ固定は終了です。

コバ面からはみ出しているトゥスチールを、ひたすら削ります。今回はコバを完全に仕上げてからトゥスチールを取り付けましたので、コバを削らないように作業するという難しさがありました。このあたりの順序は、まだまだ試行錯誤が必要ですね。

紙やすりを掛ける時に、コバとトゥスチールの段差を取り切るつもりでしたが、やはり金やすりで済ませておくのが良さそうです。

削って色が落ちたコバを、早染めインキで染め直します。

インクだけでは周りと表情が合いませんので、熱ゴテでロウを入れます。

仕上がりです。パッと見ると分かりませんが、もう少し「ピシッ」とした雰囲気が欲しい感じです。
トゥスチールをコバと一緒に削り込んで段差をゼロにしつつ、空ゴテ~インク染め~熱ゴテの作業と両立させる工夫を考えようと思います。

仕上げの一手間です
今回の靴はヒールが高めなこともあり、ヒールの側面が間延びしたような印象を受けます。それを解消するためのものか分かりませんが、最近は「かかと車」でギザ模様を入れるようにしています。

最後に中敷きを入れます
かなり「使い込んだ感」はありますが、ブランドロゴが綺麗に残っており革の風合いも良いので、中敷きはクリーナー+ベビーローションで手入れをして使うことにしました。

中敷きの前端部を両面テープで貼り付けてから、かかとが乗る中央部をゴムのりで接着します。前端部のめくれ以外、剥がれる心配はなさそうですので、ゴムのりは「止まっていれば良い」くらいの気持ちです。
これで靴修理の作業はようやく終わりです。

せっかくなので、手入れをして靴を磨きます
だし縫いの針や糸、コバのインクやロウからアッパーを守っていたマスキングテープを剥がします。完成を実感できる儀式にも似た工程です。

作業で付いた汚れを落としてから、仕上げの靴磨きです。ビーズリッチクリームの甘い香りを楽しみながら、一連の工程を振り返ったりします。

「まとめ」という名の反省会です

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